2010年1月15日金曜日

IPマルチキャスト放送

IPマルチキャスト放送とは、インターネットなどのIPネットワーク上で、テレビ放送やラジオ放送などのようにコンテンツを多人数に対して一斉に配信すること。 Webサーバ上のHTMLコンテンツなどをクライアント側のブラウザで見るような場合、通常はサーバとクライアントの間で1対1の通信(ユニキャスト)によってコンテンツが配信される。これに対しIPマルチキャスト放送では、1対多の通信(マルチキャスト)によってひとつのサーバが多数のクライアントに対して同時にコンテンツを配信する。 現在、IPマルチキャスト放送を地上波デジタル放送の番組の配信に利用することが検討されている。だが、IPマルチキャスト放送は、著作権法では「自動公衆送信」とされ、「放送」とは区別されている。このため、著作権の取り扱い方に違いが生じ、テレビ放送では著作物の配信にあたって著作者の許諾のみを得ればよいのに対し、IPマルチキャスト放送ではそれに加えて著作権隣接者の許諾も必要になってしまうという問題点がある。 「自動公衆送信」とは、ホームページの閲覧などのようにクライアントからサーバに対して要求があった場合のみ送信が行われる通信形態である。IPマルチキャスト放送は、テレビ放送とは違い要求のあったチャンネルの番組のみを配信するという点から「自動公衆送信」とみなされている。だが、多人数に同時に番組を配信するという点では「放送」と同じであるため、現在IPマルチキャスト放送を著作権法上でも「放送」と認めるための法整備が進められている。

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