◇20カ国?200人のベテラン
留学生をホームステイさせるボランティア活動を30年以上続け、20カ国以上から200人を受け入れた人がいる。白井市南山2の団体役員、奥崎喜久さん(73)。日本の若者が海外渡航を避けて内向き志向になる中、留学生を我が子のようにかわいがり、「お父さん」と慕われる。「一緒に暮らすと日常の中にある文化や習慣の違いが発見できて面白い」と話している。
オーストラリア人の高校生、アロン?スプライさん(17)が24日、県立白井高への約2カ月の留学を終え帰国した。奥崎さん宅に滞在した200人目の留学生だ。一緒に買い物をしたり、はしの使い方を学んだり。アロンさんは片言の日本語で「たくさんの日本文化を教えてもらいました」と感謝し、奥崎さんも「高校で友達もたくさんできたようで何よりです」と喜んだ。
青森市出身の奥崎さんは、大学進学のため上京し、知り合った米国人から米国ではホームステイが盛んなことを教わった。旧通商産業省に就職し、ホームステイを受け入れる団体に登録。78年5月、インド人の女性を初めて受け入れた。ニューヨークの大学院で学ぶ優秀な学生だったが、インド人というだけで他の家庭に断られたという。「人種で差別するなんてひどい」と自ら名乗り出たという。
翌年、友人らと白井市国際交流協会を設立。米、英、中、韓、マリ、エジプト、フィンランド、ポーランド、ペルー、タイとさまざまな国からの学生を受け入れた。1日だけの人もいれば1年間滞在した留学生も。無料で年間6?7人を泊めた。会話は日本語。食事は妻和江さん(65)が作る野菜炒めや焼き魚など日本のごく普通の家庭食。畳の上で布団に寝てもらうなど日本の習慣で暮らしてもらった。
就職や結婚の知らせが来ることも多い。最初に世話したインド人の女性はネール大学の教授となり、奥崎さんは99年に客員教授として招かれ経済や教育の講義をした。奥崎さんは「日本人は部屋が狭いことを理由にホームステイさせないが、子ども部屋で一緒に生活させれば、子どもは自分を表現できるようになるし、自立心も芽生える。世界中にはいろんな国があることを日本の子どもに教えるためにも積極的に受け入れてほしい」と話している。【国井朋子】
1月29日朝刊
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引用元:RMT
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